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宝石店「SIND BAD」の宝石のお話
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あなたはどっちがいいと思う?

無処理と加熱処理のイエローサファイア

一般に日本国内に出回っているイエロー、ピンク、オレンジなどのファンシーカラーサファイアは、ほとんどが加熱処理をして色を改良させたものであり、もともとの天然の色ではありません。
加熱処理を加えられえたものは色が鮮やかでキズ、内部インクルージョンも少なくカットはバランスの良いものが多いのです。

これに対して無処理のイエロー、オレンジ等のサファイヤは色も加熱されたものに比べて地味っぽく、内部にキズ、曇りなどのインクルージョンが見られるものがほとんどです。
そしてカットもバランスが悪く、石が深いなど欠点が見えるものが多い。

天然イエローサファイヤ


加熱処理されたサファイアは、すべてタイのチャンタブリで処理されカットされたものです。タイのカットはスリランカ、インドなどと比べて卓越している。(ダイヤのカットもすばらしい)
実際、日本の消費者にはキズが無くて、カットもよくて見た目の色も良し、しかも安いと、こちらが選ばれている。

しかしこれは、魚で養殖物と天然物の違い以上の差があるものなのです。
何十年も宝石を扱ってきたプロの目から見ると(この場合のプロとは単に宝石を商いとしている人間と言う意味ではなくて、本当に宝石が好きだから宝石を仕事としている人間と言う意味です)やはり天然物(無処理)は美しいのです。
ついでに、この宝石のプロはおおむね頑固一徹でよく言えば信念が強く、客に妥協しないので商売人には、やや向いていない所がある。(私のように)

イエローサファイア、そしてパパラチヤなどで簡単な天然物(非加熱)の見分け方は内部に曇りがあるもの、これはまず天然物と思ってもよい。
タイでカット、処理されているものは、気持ちが悪いまでにくもり、キズが無い。全てクリーンなものばっかり。
たくさん石を見てきた者には少々のキズ、くもりがあっても、それは天然のしるし(マーク)と思えてくるのです。
原地にいて原石(ラフストーン)が採掘された時から見ていれば、どうしても非加熱の方が人工的に色を変えたものより神秘的に感じ魅力、自然を感じるものです。

宝石は自然から人間への贈り物です。それも原始の時代から。なにか神秘的なパワーを持ち希少であるから価値を認めるものだと私は思います。

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非加熱ルビーよくある質問

宝石において、この石とこの石と、どちらがいいんですか?
よくある質問です。

たとえば最近あった話でルビーを探しに来たお客様で「この非加熱ルビーとこちらの普通(加熱)のルビーってどちらがいいんですか?」

私は「もちろん非加熱ルビーの方が上です。」とお答えしましたが そのお客様は一通り、数あるルビーを見比べた後、「私は普通のルビーの方がいいと思う。」と言って店を出ていってしまった。


この質問は始めから質問者自身が「何に対していいのか。」という質問の認識がないのだ。つまり簡単に○か×かどっちなんだといった思考停止に近いものがある。

良いという事は、何に対して良い事なのかが問題のポイントになる。

たとえば、ルビーの99%までが、原石を加熱処理して少しでも綺麗な真っ赤なルビーに近づけようとしたもの(加熱)に対して、非加熱は原石そのものが加熱処理する必要がないほど美しくて、ある一定以上の美しさをもったルビーである。
(しかし非加熱ルビーにも、美しさのグレードランクは存在する。)


ミャンマー・タイ原産の非加熱ルビーは、当然、数は多くないし業者間でも高価で取り引きされる。
もちろん日本でもその延長で、値段は後から色を加熱して綺麗にしたものより、高価格で取り引きされる。
この意味では値段が高い方が良いとする価値観だったら、こちらがいいとなるでしょう。


しかし、加熱したピジョンブラッド。
これは綺麗です。しかも値段も1ct以下の物はさほどではない。

つまり美しくて、そして安い方が良いとする価値観、これもすごくもっともな価値観なのです。

だからこれらの概念なくして「どちらがいい?」という質問は成り立たないことになります。

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良質の色石にはキズ(インクルージョン)はつきものです (2)


ところで、デマントイトガーネット。
この石はインクルージョンがないと価値が低くまったく人気がない。

その逆に内部にホーステールと呼ばれる、もやもやしたキズがあると「これはいい!」と言われる種類の石です。

この石はルーペを使って石の内部を見て「なんだホーステールがない」と、お客に言われた事がある。

デマントイトガーネットのホーステールは特殊な例としても、他にもキズ(インクルージョン)があっても価値の高いものはたくさんあるのです。

パライバなどは、オリジナルのブラジル産はどうしてもキズが内部に多い。

しかし圧倒的な美しい蛍光色、ネオンカラーターコイズと呼ばれるものは、キズがあってもやはり美しい。

アフリカ産のパライバは比較的キズが少ない物が多いけど、ひどいものになるとアクアマリンと変わらないような色のたちのものがある。

いくらキズが少なくても、あれでは美しくもないし、当然価値はブラジル産の1/4〜1/5しかない。

色石はあくまで「ビューティーファースト」であり、これはルーペで見るのではなく、肉眼で見た美しさを基準とするものです。

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良質の色石にはキズ(インクルージョン)はつきものです (1)

突然ですが、皆さんは色石についてどれくらいご存知ですか?

ルビー、サファイア、エメラルド。名前は知っているけど、実際にはよくわからない。ダイヤについては一通り知っているけど、色石はちょっと。

私は仕事上、色石に対してそのように感じているお客さまにお会することがありますが、これは何も珍しいことではありません。おそらく、これを読んでいる方の中にも、色石になじみが薄いと感じている人がいるのではないでしょうか。

今回は、そんな人に少しでも親近感を持っていただければと思い、色石のさわりの部分についてお話しようと思います。

見た目の素晴らしい色石にキズ(インクルージョン)は、つきものです。キズは基本的には、ない方がいいので、よい色石にキズがあるのは意外に思うかもしれませんが、そう単純にはいかないのが色石の難しいところ。

ダイヤならば、その石のキズの多少をクラリティーグレードと言う分かりやすい基準で判断できるので問題ないのですが、色石にそのようなスタンダードはありません。

ダイヤモンドにその石の細かい等級を定めた鑑定書が発行されるのに対して、色石にはそれが本物であることを保証する鑑別書しか発行されないのはそのためです。


では、なぜ色石にはダイヤのような等級を表すスタンダードが存在しないのでしょうか。

ダイヤのグレードが色、カラット、カット、透明度にいたるまで細かく厳密に分けられるのに対して、色石にそういったものが一切ないのは、みなさん不思議に感じられることでしょう。

その理由は多々ありますが、インクルージョン(キズ)に関して言えば、それ自体、実はあまり重要視されていないからだと言えます。

色石はあくまで「ビューティーファースト」であり、これはルーペで見るものではなくて、裸眼で見た美しさを基準とするものなのです。

だと言うのに、色石をルーペで見てインクルージョン探しから始めるバイヤーがいるのには困ったものです。こういった手合いは、特にスリランカやインドといった色石の原産地に初めて来たという日本人業者によく見かけたものでした。

原産国でたくさんの色石を見ていると、魅力的な美しい色石はキズが多く、魅力的でない色の石はキズが少ないことが多い。もちろん、例外はあるけれど、これが自然の面白さなのです。


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ピンクダイヤの値段って、高いって事、わかっているのでしょうか


ピンクダイヤの値段が高いって言うこと、わかっているのでしょうか。

脇石(サイドストーン)に小さなピンクダイヤ(0.015ct〜0.025ct)がついた、エンゲージリングはどこの宝石店でもよく見られる物です。

そのピンクダイヤとは、本当に小さなものですよね。しかし、その際でも「ピンクダイヤは希少価値が非常に高いものなので、普通の無色系ダイヤよりも値段が高いものです。」という説明はされるはずですよ。

このあたりのところまでは、わかっていると思うのですが、これが脇石のピンクではなく中石(メインストーン)がピンクダイヤで0.2ctになるとどれくらいするものなのか?というのがまるでピンとこないようです。

つまり一般の宝石店をさがしてみても、特にゼクシィに掲載されているお店を探してみても見つけられないはずです。(ただし、0,1ctの小さなピンクダイヤの中石リングはおいていると思います。)

0.2カラットのような小さなピンクダイヤでも、まあまあ綺麗なものならば80万〜100万くらいはするものなのです。

これがなかなか判らないで「0.3ctくらいのピンクダイヤで30万くらいのはないですか?」という笑い話のような話になってしまうのです。

「えっ、ピンクダイヤってそんなに高いものなんですか?普通のダイヤとそんなに変わらないのかと思った。」ここで会話は終わってしまうのです。

本来売るサイドは、当店は安くてこんなにお得ですよ、というセールストークは出来ても「ピンクダイヤはとっても高いんですよ。高すぎてどうしようもない。」なんて事は言いたくても言えるものではありません。

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