2018.09.17 Monday 12:50
パライバトルマリン ネオンカラーのなぜ
ブラジル産パライバの特徴的な色でネオンカラーと言われている形 容があります。特にネットを見るとネオンカラー、 バターリャ産と言うような言葉が並んでいます。パライバの素晴らしい色、上質の色と言うのは分かりますが、 実際のところネオンカラーとはどんな色なのでしょうか?
皆さん「ネオンのような色をしているからネオンカラー」と言うのだろうとなんとなく分かったような気になっていると思います。イメージ的にはわかるのですが、あやふやな定義故に市場には「果たしてこれがネオンカラーかなぁ、いやぁ違うんじゃないのかな」と言うものがかなりネオンカラーとして販売されています。
そのかわり天燃の証拠であるインクルージョン( 液体包有物、液膜包有物) があっても許容できる範囲でしたらお許し下さい。もしそれがなければ完全なイミテーションでしかありません。
パライバの最高品質1カラット1000万以上のものであっても、かなりのインクルージョンはあります。逆にインクルージョンが非常に少なくいわゆる普通にあるグリーンに少しだけブルーが混じっているような、鑑別書にパライバの証明があったとしてもネオンカラーとは言えないものが結構あるのです。
余談になりますが、このネオンカラーと言う言葉が最初に出てきたのは確か1992年 ぐらいだったと記憶しています。 ただその頃はネオンカラーターコイズと言う言葉でした。
しかし、 このネオンカラーターコイズと言う言葉はやがて忘れられてしまい 、 その後出てきて一般化したエレクトリックブルーと言う言葉です。この言葉は今でも残っていますが、 いつの間にかネオンカラーと言う方が一般的になったようです。
では大切な結論として、ネオンカラーと言う言葉の私なりの定義のようなものを申し上げます。ネオンカラーとは、まずこれまでの自然界に無かったような人工的な色合い、つまり本物の宝石でありながら、まるでイミテーションのような色の宝石。ネオンカラーと言う形容は言いかえれば、宝石を扱う人間のタブーとされている表現で、人工的なイミテーションに似たような色と言う事もできるのです。
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今までの常識を覆すような色、これはすべての宝石マニアにとって純粋な驚きだったのです。
ネオンカラーと呼べないパライバを探したのですが残念ながら手持ちがないので、インクルージョンが多いけどネオンカラー!!と呼べるパライバの画像を載せます。